9か月240点で行政書士試験に一発合格した筆者が解説!これから勉強を始める方へ!

 資格やスキルアップなど、何か新しいことにチャレンジをしようと考えた時、国家資格の【行政書士】を検討される方も多いのではないでしょうか?

そんな方に向けて9か月の学習期間で240点1発合格したちゅーりーが参考となる情報をお伝えしたいと思います。

この記事はこんな人にオススメ!!
  • 行政書士試験にこれから取り組もうとされている人。
  • 行政書士試験の勉強方法を知りたい人。

行政書士とは、行政書士法に基づく国家資格で、官公署への提出書類および権利義務・事実証明に関する書類の作成、提出手続、行政書士が作成した官公署提出書類に関する行政不服申立て手続等の代理、作成に伴う相談などに応ずる専門職で、職務上請求を行うことができる八士業の一つである。

ウィキペディア


行政書士は総務省管轄の国家資格で、仕事しては各種許認可申請や行政手続き、法律相談など多岐にわたります。試験を受けるに当たり特に制限がなく、試験合格して行政書士会に登録できればすぐに開業できることからかなり人気の資格となっています。

ちゅーりー

名前がかっこいい行政書士!

ウォンバ

いつも形から入るね・・・

目次

行政書士試験はどんな内容?

行政書士は総務省管轄ですが弁護士や司法書士といった資格と同様に法律系の資格です。

憲法や行政法、民法、商法・会社法などの法律や判例から多くが出題されます。またそれに加え、「一般知識」として政治経済社会、デジタル関連、文章理解などの内容が出題されます。

試験は300点満点(法令:244点満点/一般知識:56点満点)で、180点以上の点数を取れば合格ができます。ただし足切りラインがあり、法令問題で122点、一般知識で24点のいずれかを下回るとどんなに合計点数が高くても足切り不合格となります。

行政書士試験の科目

憲法

一番なじみのある憲法ですが、主に条文そのものや判例が問われる暗記色が強い科目です。
主に天皇/人権/統治(国会・内閣・裁判所)/地方自治について定義されています。

行政法

行政書士試験の中心科目で最も配点が大きいです。ちなみに「行政法」という法律は存在せず、行政運営や国民の保護を定義した複数の法律の総称です。行政法の基本的な理論を学ぶ行政法総論/行政行為を定義する行政手続法/行政への不服申立てや訴訟・賠償を定義した行政不服審査法・行政事件訴訟法国家賠償法、地方自治を定義した地方自治法が範囲です。

民法

行政書士試験で行政法に続いて配点が大きい科目です。行政法と違い主に私人間の権利を定義しています。民法の基本的な考え方を学ぶ民法総則/物件/債権/相続・家族が範囲です。記述問題もあり暗記よりも理解が重要な科目となっています。

商法・会社法

商法・会社法は別々の法律ですがまとめて紹介します。こちらは配点も少なくサブ科目となっています。商人同士や商人と私人間の取引について定義した商法。会社の設立/統治/株式/計算について定義した会社法。暗記色が強く、ボリュームも多いためまともに勉強すると膨大な時間がかかります。どう付き合うかがキーとなるでしょう。

基礎法学

一番つかみどころがない科目の基礎法学ですが、本試験では最初に2問出題されます。主に日本や海外の法学論文や法律の章構成など、法学の基礎について問われます。対策が難しい科目の一つです。

一般知識

一般知識は、個人情報保護法、デジタル関連、政治・経済・社会、時事ネタ、文章理解など様々な内容で構成されています。必ず出題されるのは文章理解3問、個人情報保護法2問です。

一般知識は6問正解しないと足切り不合格となるのですが、あまりに出題範囲が広いため対策がしづらいです。上記文章理解と個人情報保護法は絶対に死守して4、5点を稼ぎ、残りを他の科目に賭けるという作戦が主となります。

出題形式と配点

試験形式は「マークシート式(5肢択一)」が中心ですが、他にも「多肢選択式」という文章を穴埋めするような問題、「記述式」と呼ばれる40文字程度の文章を書く問題があります。記述式は行政法から1問、民法から2問出題され、高得点を取るには記述の仕方についての学習・対策が必要です。

配点は圧倒的に行政法の比重が大きく、次いで民法、憲法の順です。いかに行政法の正解率を上げて点を稼ぐかが合格のカギになっています。

行政書士試験配点

行政書士試験の合格率、難易度は?

ちゅーりーが受験した2022年度の受験者数は47,850人で合格者数は5,802人でした。合格率は約12%なので合格率が1ケタの司法書士や社労士に比べて確かにそこまで低い合格率ではありません。ただ、年1回の試験かつ10人に1人程度しか受からないとなると、そう簡単な試験とは言えないでしょう。

ちゅーりー

1年にワンチャン、合格は10人に1人・・

ウォンバ

そう考えると結構厳しいね・・

勉強自体の難易度は普通の中年リーマンの感覚からしたら結構難しい、とっつきにくいと感じるはずです。法学部を卒業して間もない人とか、法律事務所に勤務している人とか、そういった状況の方は別として、普通の企業勤めの中年リーマンにはかなり荷が重い試験と言えるでしょう。

ちゅーりーは宅建合格後に行政書士試験にチャレンジしたので民法はある程度の知識を持っている認識でしたが、行政書士試験には全くといっていいほど歯が立たず大変な試験に手を出してしまったと感じたものです。

そもそもの内容が難しいのに加え膨大なボリュームも合格の困難さに拍車をかけています。憲法、民法、行政法のメイン3科目に加え、商法・会社法、一般知識(政治・経済・社会、デジタル関連、個人情報保護法、文章理解)と盛りだくさんです。

独学で取り組む場合はどの分野をどのように進めていくのかスケジュールの立て方に苦労することでしょう。

合格にどの程度の学習時間が必要か

とにかく科目数が多くボリュームも大きいため知識の定着には何度も何度も繰り返しての学習が必要です。ちゅーりーは2月から学習を始めて約600時間で何とか合格することができましたが、法律初学者であれば800時間(+200時間)は必要だと思います。

それだけの時間ですので数か月~1年にわたって学習することになり、途中で挫折しないようとにかくコツコツと継続し続けることが重要です。公開模試に申し込んで勉強にメリハリをつけるなどマイルストンを設定することも必要でしょう。

普通の中年リーマンであれば仕事もあるし飲み会など突発の予定も入るでしょう。平均で日に2時間程度の学習が限界なのではないでしょうか。必要時間800時間と考えると約400日、約13か月が必要となります。

よって受験年の前年の10月ぐらいに学習を開始できれば余裕をもって取り組むことができます。もちろん学習に割ける時間が多ければもっと短い期間で合格することももちろん可能です。

法律に関わる仕事をされている、他資格で法律に触れたことがある、などであればちゅーりーのように9か月程度で十分合格可能だと思いますので、受験年の1月、2月には学習を開始できれば良いと思います。

ちゅーりー

無理のないスケジュールを!

どう学習に取り組むのか?

学習スケジュール

ちゅーりーの学習スケジュールは下のリンクから確認いただければと思います。まずはいきなりテキストを読み込むなど詳細に入るのではなく基礎のインプットができればベストです。

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まず行政法、民法、憲法といった科目ごとの基礎をインプットしてから問題集や過去問に移行します。インプットにはフォーサイトなどの通信予備校で基礎講座を受けるかYouTubeの動画を活用してください。特に初学者の方は動画の方が時間もかからず取り組みやすいです。

学習サイクルのイメージ
簡単なイメージです

くれぐれもいきなりテキストや条文を丸暗記しようとしないでください、間違いなく挫折します。

ボリュームがとにかく多いので過去問を何度も回転させてそれに紐づく条文や論点を紐づけ、知識を定着させていく方法がメインとなります。最初はとっつきにくく、理解も難しいと感じるかもしれませんが1周目よりも2周目、3周目、何度も何度も問題集や過去問を解いていくことで徐々に知識が深まっていくはずです。

とにかく諦めずにコツコツ継続することが結果として合格への近道となります。

おすすめの教材

ちゅーりーが使ったことのある教材だけですが、特に効果的だったものを下の記事で紹介しています。ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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ちゅーりーはとにかく肢別回転(行政書士 肢別過去問集)を繰り返して解くことで知識を集約し定着化してく作戦をとりました。やり方さえ間違えなければ着実に力をつけることができます

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また独学で取り組む方も多いかと思います。勉強にメリハリを出すためにも公開模試もとても効果的ですので余裕があれば受けることを強くお勧めします。

サブ科目である商法・会社法や、誰もが足切りに悩むであろう一般知識についてはある程度の割り切った対策が必要です。それらについても記事をまとめていますので是非リンク先を参考にしてみてください。

まとめ

・行政書士は総務省管轄の法律系資格で合格率は10%程度、難易度は結構高い。
・科目数やボリュームが大きいため、最低でも9か月間程度の学習は必要。
・基礎のインプットが終わったら速やかに過去問の回転をスタートして知識を定着化。
・コツコツ学習を続けることが大事。公開模試などをうまく活用する。
・メイン科目以外(商法、会社法など)は割り切った対策を。

繰り返しになりますが行政書士試験の合格には長い期間の勉強が必要です。とにかくコツコツ継続することが重要となりますので、無理せず効果的な学習を心がけてください。

ちゅーりー

目指せ国家資格合格!

ウォンバ

頑張ってね!

GLMOW!

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