こんにちはちゅーりーです。ビジネス実務法務検定2級に昼休みや電車通勤中などスキマ時間の学習のみで合格しました。学習期間は約1か月で時間にすると30時間程度でした。
- ビジネス法務検定2級がどんな内容なのかを知りたい人。
- これからビジネス実務法務検定2級にチャレンジする人。
ちゅーりーは過去にビジネス実務法務検定の3級、宅地建物取引士、行政書士などの試験に合格しているのでノー勉でも受かるだろうと正直かなり舐めていたフシがあります。その甘い考えは後で打ち砕かれることになるとは思ってもみませんでした。

ふんふふーん♬

油断しちゃだめだよ!
ビジネス実務法務検定2級とは
ビジネス実務法務検定2級は東京商工会議所が主催する通称「ビジ法」と呼ばれる法律系の民間資格です。取得することでビジネスマンとして働くうえで必須となる法律知識が身についていることを証明することができます。
3級は初歩的な内容ですが、2級はより専門的な内容、1級は企業の法務部門で働く場合にも有効な資格と言えます。この資格だけで独占業務を得たり独立ができるわけではありませんが、2級以上を取得していればそれなりにサラリーマンとしては評価されるはず。
ちなみに1級の合格率は民間資格のわりに10%代とかなり難しいので、これを取得するぐらいならば国家資格の行政書士や社労士の取得にチャレンジした方が絶対によいです。
試験申し込みは以下の東京商工会議所のサイトからできます。支払いもクレジットカード決済なのでそこまで手間ではありません。ちゅーりーはCBT(コンピュータ上で行う会場テスト)を選択しました。
受験申し込み期間は4か月毎に設けられているようですので、受験を検討される方は次の申し込み期間がいつなのか必ずチェックしておいてください。
教材選び
東京商工会議所が販売する公式テキストと問題集が販売されていますがとにかく金額が高いです。

ぎゃああ・・・高い!

他の資格と比べても高いね・・
問題集とセットでそろえると約9,000円。受験費用の7,700円と合わせると16,700円とかなりの出費になってしまいます。これはかなり痛いので既得権益を阻止すべく別の出版社を探しましょう。
そこでオススメするのがちゅーりーが行政書士試験でもお世話になった早稲田経営出版さんの「合格革命 ビジネス実務法務検定試験(R) 2級テキスト&一問一答」です。
合格革命シリーズとは

懐かしの合格革命!

前はお世話になったね
早稲田経営出版社は民法のオートマシステムなど試験に有効なテキストや問題集を多く出版する会社です。合格革命はその早稲田経営出版社が出版する主に行政書士試験用の資格試験対策の参考書や問題集のシリーズです。
合格革命シリーズのテキストは理解しやすいように必要な情報が理解しやすくコンパクトにまとまっています。1問1答問題集も繰り返して解くことで基礎力を身に着けることができ暗記にも有効です。
合格革命 ビジネス実務法務検定試験(R) 2級テキスト&一問一答の良いところ
- とにかくコスパがよい!
-
ビジネス実務法務検定2級用の合格革命はテキストと1問1答の問題集がセットになっており、とにかくコスパがよいです。
- タイパもよい!
-
難易度的にビジネス実務法務検定2級はひねった問題やひっかけ問題はあまり出題されず、基礎的な知識を問われる試験です。1問1答を繰り返し解き、テキストで確認するだけで十分合格可能です。
上記を1冊で実現できるこの本はタイパも抜群です。
他の出版社からもテキストや問題集は出版されていますが2冊に分かれています。当然ながら2冊買えばお金も2倍かかるし持ち運ぶ時の重さも2倍です。
働きながらのいろいろと余裕がない資格勉強ですから「いかに労力やお金をかけずに合格できるか」を考えたいもの。
学習開始
前述の通りかなりビジ法2級を舐めていたちゅーりー。簡単に受かるだろうと受験申込が開始したその日に早々に申し込み、最短の受験日を選択。試験は約1か月後です。

ふっ、ビジ法などちゅーりーの敵ではない。

いつもそうやって油断する・・
届いた合格革命は意外と分厚く行政書士試験の肢別過去問集にも引けをとりません。ページ数は全部で555ページ!
ただしテキストと問題集が一緒になっていることを考えるとそこまでの量でもないのでしょうか。いつものように電車内で勉強するために表紙を裏にしてセロハンテープで補強します。
1ヶ月の短い間だけど、よろしくね!相棒!


意外と広い試験科目
行政書士試験のように「民法」「行政法」「会社法」などといった法律の区切りではなく、「企業活動における取引の主体」、「会社をめぐる法律関係」、「会社と従業員との法律関係」などといった企業活動における様々な起こりうるケースを想定した区切りになっているようです。
また判例や条文自体を問うような問題は出題されません。
- 1.企業活動における取引の主体
-
主に商法・会社法の設立、機関、株式、計算などに関して問われます。一番ボリュームがあります。
- 2.各種の会社をめぐる法律関係
-
リース、請負、委任、寄託契約など民法寄りの内容です。
- 3.会社財産の管理・運用
-
流動資産、固定資産、知的財産など、特許や知的財産法に関して。
- 4.債権の管理・回収と倒産処理
-
民法の債権+倒産法について問われます。
- 5.企業活動にかかわる法規制
-
独占禁止法や消費者保護法、マイナンバー法などについて。2番目にボリュームがあります。なんと行政手続法についても!
- 6.会社と従業員との法律関係
-
労務関係や労災保険などについて問われます。
- 7.企業活動をめぐる紛争の解決方法
-
民事訴訟や調停などについて問われます。
- 8.国際法務に関する法律
-
外国企業間との国際紛争について問われます。
最初にテキストを1周眺めてみましたが、膨大な試験範囲に正直驚かされました。商法・会社法も行政書士試験とほぼ変わらない内容ですし、民法も法定地上権や先取特権などのマニアックな内容も普通に出てきます。
ビジ法2級 | 行政書士 |
---|---|
・ ・商法・会社法 ・倒産法・民事再生法 ・独占禁止法・消費者保護法、行政手続法 ・労働法 ・民事訴訟・仲裁・調停 ・国際法務 | 民法・民法 ・商法・会社法 ・行政法 ・憲法 ・基礎法学 ・一般知識 ・文章理解 |
試験範囲のボリュームだけでいえば行政書士試験に匹敵するといえます。40%以上の合格率って・・本当なのでしょうか。

これ、何かの間違いでは・・・

試験は1か月後だよね・・・
勉強方法
膨大な試験範囲に圧倒されるちゅーりー。もちろんテキスト1周読んだ程度では覚えられず、ひたすら問題集の1問1答を繰り返します。
とはいえそこは合格率40%を超える法学初心者向けの資格。
過去問をやってみてわかったのですがひねった問題は出題されず、とにかく基本となる知識を問われることが多いようです。
学習初期ですが、逆にあの手この手で受験生をひっかけようとする行政書士試験センターの試練を潜り抜けてきたちゅーりーはひっかけを警戒するあまり基礎的な問題を間違えまくる事態になりました。
まあ、行政書士試験の合格後にビジ法を受けるもの好きな方はほとんどいないと思いますが、これは要注意です。

絶対に騙されないぞ!

もっと人を信じようよ・・
さて、前置きはこのぐらいにして勉強方法です。
法律試験の経験者であれば30時間程度で十分に合格できるはず。ただ民法債権が若干つらいので未経験者は+10~20時間の50時間程度は欲しいところ。
暗記したり理解したりする必要はありません。どんな科目があるのかな?どんなことが記載されているのかな?という概要をつかめばOKです。
ここが一番つらいところ。とにかく根性で1周を終わらせます、間違えたら×印を書き入れて右の解説を読みます。完全に理解する必要はありません、ふーん、という感じでOKです。
1周完了しても続けて過去問を回転です。何度も何度もやれば「あ、ここ見たことあるな」とか「このキーワードはこういう意味だったな」と知識が定着化していきます。
答えが〇か×かを覚えるのではなく「こういう理由で答えがこう」という内容を説明できるようにしましょう。
どうしてもわからない場合はYouTubeの解説動画を見ましょう。ただし、そこまでの深い知識は不要なのである程度理解できればOKです。
慣れれば1問1答は2~3日で1周させることができます。
再度パラパラとテキストを見てみましょう。1回目と違いキーワードが目に付くと思います。
合格革命は親切にも「ここが出る!」と表示をしてくれているのでありがたくその部分を中心にチェックしましょう。1問1答と連動してるため、おそらくほとんど記憶がある内容なはず。
問題で出てきていないのに「ここが出る!」の箇所もチェックしておきましょう。あとは1問1答の回転を受験日まで継続すれば知識も維持できます。
上記は一般的な資格試験にも流用できる勉強方法です。あとは余裕があれば本試験と同じ量の問題を同じ時間で解いてみる(模擬試験)ができればどんな資格試験にも対応できるはず。
僕は行き帰りの通勤電車、会社の昼休みに1問1答をガンガン回して勉強し合格することができました。
ちゅーりーは学生の時に偏差値50~55ぐらいをさ迷っており、高校も大学もそのぐらいの偏差値が限界でした。50~55は中低くらいの偏差値で、良くも悪くもないといった程度です。
今思うと勉強方法が間違っていたのだと思います。学生時代のちゅーりーはテキストをひたすら読んで暗記中心の学習を行っていました。
試験勉強で大事なのはインプットではなくとにかくアウトプット。過去問を何度も回転させて知識を定着化させることです。
もちろん東大に入ったり弁護士になるような本物の天才は別ですが、勉強の仕方次第で人生はもっと変わっていたのではないかと今になって思います。
40代半ばの中年リーマンになってから勉強方法に目覚めるなんて本当に皮肉なものですが。

もっと早く気が付いていれば・・

今からでも遅くないよ、プラスに考えよう!
まとめ
・ビジネス実務法務検定(ビジ法)は東京商工会議所が主催する民間資格。
・申し込み・受験期間は4か月ごとに設けられている。
・ビジ法3級はほとんど役に立たないが、2級以上であればサラリーマンとしてそれなりに評価対象となる。(もちろん独占業務などはなく独立できる資格ではない)
・ビジ法2級の出題範囲はかなり広いが、基本的な内容が問われる。
・法律資格の経験者は30時間、初学者は50時間程度の学習時間で合格できるはず。
・勉強方法はテキスト一読(インプット)してひたすら一問一答→テキスト見直し。
試験は難度の高い問題も出題されましたが、無事に75点で合格することができました。
問題の問われ方にはいくつかパターンがありましたが、「正しいものの数を選べ、間違っているものの数を選べ」という問題が多かった印象を受けました。
正しい選択肢を選べ、間違っている選択肢を選べ、であればそれが見つかった時点でクリアですが、これらパターンは全部の肢を確認しなければならないため意外と時間が取られました。しっかり肢を確認すればわかるレベルですが、なかなか意地悪な感じ。ただ、地道にやるほかありません。

効率よく合格を目指そう!

コツコツ頑張ることが大事だね!
GLMOW!
コメント