ちゃーりーは40代の中年リーマン。文系出身ですが、食品メーカーの情報システム部でしがない中間管理職をしております。
1.不安と焦り
40代になったちゅーりーは、「何のスキルも経験も資格もない自分に焦りや不安」を感じるようになりました。いつもやっている仕事は誰でもできるような社内の調整ごとや管理業務がメイン。数年ほとんど給料も上がらず、出世コースからも外れた窓際の中年サラリーマン。
いままでただ与えられた仕事を漫然とこなし、通勤電車でスマホをいじりながら会社と家の往復。家庭も仕事も中途半端だった自分に後悔の念が押し寄せます。
家計はいつも火の車、子供の習い事など何かとお金もかかります。田舎の両親も高齢となり、いつ介護や援助が必要になるかもわかりません。
このまま今の会社でいつまで働いていけるのか、人生を真剣に考えるようになりました。
2.リスキリングに取り組む
「このままではダメだ!」と、ただ流されるままの人生を変えるためチャレンジを決意したのは43歳の時。ただし、今までに何かに打ち込んだ経験も人脈も知識もない文系中年男。
決心してみたものの具体的に何をやったら良いかわからず、ネットでしきりに紹介されている「リスキリング」という名の資格勉強を目指したのでした。
ネットで人気資格を調べると必ず出てくるのが、宅地建物取引士、FP(ファイナンシャルプランナー)、行政書士の3つ。
これらは特に受験条件もなく取り組みやすい資格であることは確かです。
3.宅地建物取引士試験へチャレンジ
まず、ちゅーりーが取り組んだのは宅地建物取引士、いわゆる宅建。
宅建は不動産関連の知識が身につき、転職や給与アップ、独占業務もあり、生涯有効というのが資格サイトの売り文句でした。宅建はすごく有名な資格ですのでもちろんちゅーりーも聞いたことがありました。
そんな有名な国家資格、「取得できたら人生の可能性が広がるのでは?」と、藁をもすがる気持ちでテキストと問題集をAmazonで購入。勉強の日々が始まりました。
そして・・・ギリギリの点数ではあったものの、かろうじて3ヶ月で合格。

その後「合格したなら宅建士登録まではした方が良い」というYoutube動画を見て、わざわざ2日間有給を取得し法定研修(有料)を受講。役所に何度も足を運んでようやく宅建士登録。結局登録までに6万円ほどかかりました。
役所で受け取った宅建士証がラミネート加工だったときは少しがっかりしましたが、今までと違う自分になれた気がして少しうれしかったです。
また、ちゅーりーは宅建の合格発表までの間にFP3級の勉強もして合格していました。FPは今後の資産形成に役立ち、さまざまな職種で役にたつとのことでした。
これで2つの人気資格に合格。少しは人生が上向くはずでした。
4.行政書士試験へチャレンジ
無事に宅建士資格に合格して登録したちゅーりーでしたが、結局人生は何も変わりませんでした。今までと同じ家庭と会社を往復する日々。
ちゅーりーが受験した2021年宅建試験は約20万人が受験し4万人が合格したそうです。全国のコンビニの数が5万ぐらいなので、不動産屋の数はもっと少ないはず。
「世の中そんなに宅建士が必要なのか?」
不動産業に転職したり、宅建業者として起業するならまだしも、単なる雇われサラリーマンのちゃーりーには宅建士の資格は何の役にも立ちませんでした。
また、そのころちょうど賃貸マンションに引っ越しをしたのですが、不動産屋で営業社員(宅建士ではない)に重要事項説明をされて、理想と現実のギャップに苦しみました。
1か月ほど悩んで、次に目をつけたのは行政書士試験。
宅建の次のステップとしてしきりに資格サイトで紹介されていたのと、独立開業できる。様々なチャンスが広がり、コンサルタントとしても働ける…などの謳い文句はちゅーりーにとても魅力的に映りました。また、YouTubeで見た行政書士がとても輝いて見えたのも事実。
そこから9か月、人生を変えるべくネット講座(フォーサイト)やレックの模試を活用しながらほぼ独学で必死に勉強。
教材費で約10万円ほどかかりましたが、「合格すれば人生が変わる」そう自分に言い聞かせていました。
結果は240点で1発合格。
生まれて初めて触ったSNSのTwitter(現X)で試験結果をtweetし、数百のいいね!が付いた時はこれで全てが報われると思いました。

5.そして待ち受けていたもの
行政書士試験に見事合格したちゅーりー。1か月ほど合格の余韻でぼーっとした生活を過ごしましたが、徐々に現実に引き戻されます。
しっかりと確認したところ、副業で行政書士として働くのはとても敷居が高いことが分かりました。まず、行政書士会に登録する費用が約30万円。毎月6千円ほどの会費もかかります。
また登録には事務所が必要で、ちゅーりーが賃貸しているマンションは事務所登録が不可。これだけでも心を折るには十分だったのですが、行政書士として業務を開始したとしても、メインである許認可業務は平日役所が開いている間が主な業務時間。
ちゅーりーのようなフルタイムのサラリーマンの副業には到底無理な話です。行政書士はサラリーマンが副業とするには不向きの資格と言わざるを得ません。
行政書士に向いている人は、独立開業して自ら営業したり仕事を取って来れる人、もともとバイタリティーや人脈があり1人で生きていける人です。サラリーマンが週末の時間を使って簡単に活用できる資格ではありません。
6.まとめ
ちゅーりーはリスキリングという言葉に踊らされ、お金も時間も無駄にしてしまいました。宅建士の資格も、FP3級の資格も、行政書士の資格も人生では飲み会の席のネタぐらいにしかなっていないのが現状。
もちろんよく調べなかった自分も悪いのですが、人間悩んでいるとよく考えずに行動したり、都合の悪いことから目を背けたりしてしまう傾向があります。
リスキリングで資格勉強をする前に、資格を取得して何をしたいのかをきっちりと考えて計画を立てるべきです。例えば、宅建士の資格で不動産業界に転職する。行政書士の資格で独立開業してニッチな許認可業務を狙う。
ちゅーりーは家庭もあり、サラリーマンを辞めて独立する度胸も、資格でアルバイトするような人脈もなかったのです。ただ不安に駆られて資格勉強に逃げて、「何かに取り組んでいる自分」に酔っていただけだと気が付きました。
普通のサラリーマンが今までの自分をきれいさっぱり捨てて、「資格を取得し人生一発逆転」なんてことは現実にほぼありえません。
それでも今後の人生のために資格を取得するのであれば、今までやってきた仕事や経験に少しでも関わるような資格、自分の置かれた状況でも活かすことができるような資格を選ぶべきです。
ちゅーりーのように、人生を変えるべく資格試験に取り組もうとしている人のためこの記事を残しておきます。
GLMOW!!
ちゅーりー人生はキビシイ。。。。
ウォンバ何かに取り組んだ経験は無駄にはならないよ・・・!


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