こんにちはちゅーりーです。2023年4月に基本情報報技術者試験に合格しました。この記事では基本情報報技術者試験(科目B)の取り組み方について紹介しています。
- 仕事や家事育児で時間がなく、効率よく基本情報技術者試験に合格したい人。
- ITパスポートや情報セキュリティマネジメント試験に合格した人。
科目Aや試験内容については下記の記事を参考にしてみてください。

ちゅーりーが本格的に勉強にとりかかったのは2月から。2ヶ月ちょっとでの合格となりました。勉強時間は1日平均で1時間程度なので60時間ぐらいだったと思います。そのうち科目Bに費やした時間は20時間ぐらいでしょうか。
曲がりなりにもちゅーりーは企業内情報システム部で管理職をしており、事前に情報セキュリティマネジメント試験に合格していたため、それなりのアドバンテージはあったかと思います。
全くの初心者でITに触れる機会がない方は、まずは初心者向けのITパスポートと情報セキュリティマネジメント試験を受験されることをお勧めします。
試験対策としてはとにかく問題をしっかりと読むこと、丁寧に解くこと。それだけです。基礎知識さえしっかりしていれば問題なく合格できます。
科目Bの取り組み方
科目Aは基礎的IT知識を問う、暗記色の強い内容でしたが科目Bはプログラミングやセキュリティ対策の実践力が求められます。
プログラミング
まず、プログラミング問題の対策としてはとにかく愚直に何度も問題を解くこと。
ちゅーりーは上記の「出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]」で勉強をして無事に科目Bで合格点を取ることができました。
試験では主に「プログラムの実行」により変数の値がどう変わるか、どんな値が出力されるかが問われます。解き方のコツとしてはとにかく丁寧にプログラムを1行ずつトレースするということ。
if文、do/while文、for文などの基礎的なプログラムの記述については覚える必要がありますが、特別な知識はそこまで重要ではありません。とにかくしっかりと値の変化、プログラムを流れを追えるかが重要です。
変数名(「i」、「j」、「conut」などで表現されます)をリストにしてプログラムを一行ずつトレースしながら値の変化を追っていきましょう。見落としやすいのが列は「0から数える」、「1から数える」という記述です。よく問題文を確認するようにしましょう。
プログラム | i | j | count |
Step1 | 0 | 0 | 4 |
Step2 | 1 | 1 | |
Step3 | 2 |
科目Bの問題は20問(情報セキュリティ4問程度含む)となっていますが、100分あるので1問5分は使える計算です。時間は十分余裕があるので試験は落ち着いて取り組むようにしましょう。
躓きやすいポイント
オブジェクト指向(クラス)
最初は意味が分からないと思います。車などをイメージすればよいかも。
・「クラス」とは: 物を定義するものです、例えば車は「名前」と「金額」であらわすものとします。
・「インスタンス」とは: クラスをもとに作成されるオブジェクト(実体)です。

・「インスタンス変数」: プログラム中で「X ← クラス名(“カーA”)」みたいに表される「X」を指します。この場合「XはカーAである」と思いがちですがちょっと違います。カーAとXは別物で、カーAはオブジェクト(物体)そのもの、Xはオブジェクトの場所を参照(場所を示す)しているだけです。
「ちゅーりーの家にある車は「X」である」とすると、ちゅーりーの家の車は買い替えたりして「カーA」から「カーB」に変わることがありますよね?
・X ← クラス名(“カーA”) カーAオブジェクトが作成され、Xはそれを参照する。
・X ← クラス名(“カーB”) カーBオブジェクトが作成され、Xはそれを参照する。
・Y ← クラス名(“カーC”) カーCオブジェクトが生成され、Yはそれを参照する。
・Y ← X YはXが参照しているオブジェクトを参照する。
- Yの車名は?
-
「カーB」ですね。
未定義、未定義の値
これ、混乱すると思います。言葉は似ていますが内容は全く違います。
未定義(Undefine): 変数そのものが定義されていない
未定義の値(null): 変数は定義されているが空の値(null)である。
ですのでif(X=”未定義“)みたいな記述があったらXという変数がプログラムの上部で定義されているかを確認してください。変則的に「リストが空だとXは未定義とする」みたいな記述がある場合があるのでよく問題を確認しましょう。
“未定義の値“はnull(ヌル、空白の値)を指しています、変数はあるが中身が空ということです。
「Z = 文字列」とだけ記述があれば、Zは文字列を表す変数と定義はされたものの(“未定義“ではない)中身はnull(“未定義の値“)です。
情報セキュリティ
問題が長文でビビりますがセキュリティ用語や攻撃/防御手法など知識をしっかりと見に着ければ恐れるに足らずです。情報セキュリティマネジメント試験と同程度か少し簡単な問題が4問程度出題されます。
セキュリティ知識そのものを問われるというよりは「ケーススタディ」のような形でセキュリティインシデントへの有効な対策を選択する問題です。コツとしてはとにかく問題をしっかりと呼んで、状況や、何が論点なのかを理解するということ。
勉強方法としては科目Aの情報セキュリティ、情報セキュリティマネジメント試験と同じくセキュリティ用語や攻撃手法・防御手法について学べばOKです。特別な勉強は必要ありません。
まとめ
この記事では基本情報技術者試験の科目Bについてご紹介しました。
・プログラミングの問題は何度も問題集を回して、解き方を覚えましょう。
・とにかく丁寧にプログラムをトレースして、変数の値の変化を追いましょう。
・オブジェクト指向(クラス)の概念は少しわかりづらいですが、図を描くなどしてイメージを広げましょう。
・情報セキュリティは基礎がしっかりしていれば解けます。問題をしっかりと読みましょう。

ポイントを絞って対策だ!

科目Bはとにかく落ち着いて解こう
GLMOW!
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