大自然に抱かれろ!
~戻ってきたぞ北海道 2008 流した涙は雨の味~
こんにちはちゅーりーです。今でこそしょぼくれた中年リーマンですが2007年から2011年まで毎年バイクで1週間北海道をツーリングした過去があります。

いい思い出です

今からは想像できないね
前回は初めての北海道ツーリング。初日こそ雨に悩まされましたが、それ以降は天気に恵まれ北海道の雄大な自然や豊かな食を堪能することができました。

2年目の北海道バイクツーリング
2008年の6月にYと居酒屋で集まって作戦会議です。はなっからテンションMAXで気分はもう北海道、最高だった去年の夏の思い出を語るだけで朝になってしまうような勢いでした。

前回は道東中心にツーリングしましたが今回は道央を中心にツーリングすることにしました。決まったのは7/19(土)~7/26(日)という日程と待ち合わせ場所。それ以降は各自準備を進めることにしました。。
装備を整えろ
1年目は即席の装備でよく考えず北海道に行ってしまったこともありいろいろと課題が残る内容でした。
一番は雨対策です。運よく雨に降られたのは行きのフェリー乗り場までのみでしたが、それでもカバンや靴がビショビショになり乾かすのに非常に苦労しました。
また北海道は場所によって寒暖の差が激しく、薄手のジャケットで凍えることがありました。

2年目の北海道ツーリング!

前回の反省を活かそう!
・カバンと靴は防水性が必要。
・寒暖差が激しいので暑さ寒さ両方に対応したジャケットが必要。
・友人と移動中も会話できる様トランシーバーが欲しい。
カバンはタナックスという会社のタフザックを購入。ポケット等はほとんどなくカバンとしての使い勝手はいまいちですがナイロン式で雨の侵入を防ぐ仕組みになっており防水性が非常に高いです。
靴はライダーブーツを購入しても良かったのですが、重く取り回しがしづらいのと町を観光することもあるので百貨店で歩きやすいトレッキング用のシューズを購入。ジャケットはバイク用品専門店でよさそうなものを見繕って購入しました。
インカムはバイク用のものを購入。3~4万円程度と値が張りますがヘルメットに取り付けることができ、呼び出しボタンを押して通知しツーリング中も会話ができるのでとても便利です。「トイレでコンビニに一度停止したい」、「予定を変えて他の道で曲がりたい」、など意外とツーリング中に会話したいことも多いです。
そして出発
7/19(土) 都内~大洗フェリー乗り場へ

前年とは変わって快晴で気持ちも高まります。出航は18:30で前回と同じですが高速道路を使用していくため時間の余裕があります。東雲に11:30に待ち合わせし、東関東自動車道を通って大洗に向かいました。高速道路を使用したため時間的にも体力的にも余裕がある状態で大洗へ到着しました。
悠々と出向時刻に間に合い乗船。前回の反省を踏まえ事前にコンビニで酒やカップラーメンなどを買い込みました。乗船後にすぐに貴重品以外の荷物を置いて場所取りです。
外が見える窓際の席を確保して、ひとっ風呂浴びたら酒盛りの開始です。
今は家族もできましたのでとにかく早く目的地に着くことが求められてしまいます。気ままにのんびりフェリーの旅、この解放感はもう生涯味わうことはできないでしょう。

とても貴重な体験だったと思います

贅沢な時間の使い方だよね・・


大洗に沈む夕日。とても美しく、今後の旅を祝福してくれているように思えました。
7/20(日) 苫小牧~襟裳岬
注:この年はとにかく雨に悩まされた年でした。旅行のほぼ全日程が雨で、常にレインウェアを着ているジメジメ状態です。一眼レフもカバンからなかなか出せず写真が極端に少なくなっております。

長い船旅を終え苫小牧港に14:00に到着。一路襟裳岬までバイクを走らせます。徐々に曇ってきて空模様が怪しくなってきました。これがこの旅の雨地獄の始まりとは思いもしなかったちゅーりー達でした。距離にして大体180kmです。


途中で立ち寄った道の駅「みついし」。曇り空で今にも雨が降ってきそうです。少し休んで足早に立ち去りました。

襟裳岬は岬とだだっ広い駐車場以外に本当に何もなく、スピーカーから流れる森進一の歌に一抹のもの寂しさを感じました。人もほとんどおらず閑散としています。

岬へと続く一本道。まるで二階堂のCMのような切なさです。
宿泊は地元の旅館へ。こじんまりとした場所でしたがやっぱりお刺身はおいしかったと記憶しています。

えりも町は本当に何もないところでした

センチメンタルな気持ちになるね
7/21(月) 襟裳岬~帯広~ナイタイ高原~釧路

全体の走行距離としては330km程度。朝から天気はすぐれません。曇り空の下朝の襟裳岬を散歩してすぐに出発です。走ってすぐに雨がぽつぽつと振り出し、道端にバイクを止めてバイク用のレインウェアを着ました。途中黄金道路という海沿いの道とトンネルを通りましたが、雨が降っていたせいか湿っぽくて暗い場所という印象しか残りませんでした。
フンベの滝という道路沿いの滝も通りましたが、雨が強くなりしっかりと見る余裕はありませんでした。何よりトラックがビュンビュン通るたび水が巻き上げられてずぶぬれです。

常に雨でずぶぬれ状態・・

ちょっときついね・・

少し雨も上がったので噂の花畑牧場へ行ってみることにしました。駐車場にバイクを止めるも信じられないほどの長蛇の列!並んでいると日が暮れてしまうのであきらめてナイタイ高原に向かうことにしました。

その後またも雲行きが怪しくなります。分厚い雲が憎い。走っていてもポツポツと雨が体に当たります。常にレインウェアはきっぱなしです。

せっかくたどり着いたナイタイ高原でしたが霧で景色がほとんど見えない状態。まさに一寸先は闇という感じです。
もし晴れていたらこの景色です↓。

雨が憎い・・

悔しいね・・
その後釧路までバイクを飛ばして宿泊は地元のビジホへ。
晩御飯は釧路の街へ繰り出して炉端焼き居酒屋に。海の幸をふんだんに使ったカクテルと氷下魚(こまい)という骨まで食べられマヨネーズをつけると絶品の魚が気に入りました。
7/22(火) 釧路~美幌峠~サロマ湖~紋別

距離にして約370km。この日も朝から雨しかも土砂降りです。ホテル前の駐車場で雨に打たれながら荷造りをしていたらトラブル発生!!。バイクの荷造り用コード(ゴム製)が急に外れてフックが目を直撃!左目の中が少し内出血しましたがすぐに引いて事なきを得ました。(後日眼科に行きましたが、跡が少し残ったものの角膜等に傷はありませんでした)

びっくりしました・・

コードは急に外れることがあるので注意!

硫黄山もあいにくの空模様。美幌峠は霧で少し先も見えない状態、雨風でレフトハウスに寄ることもできず通過です。
雨が本当に憎いです。何とか雨の中紋別までたどり着き、紋別プリンスホテル(紋プリ)で肌がツルツルになる温泉につかって一息つきます。
食事は居酒屋の「よってけまるとみ」へ。
珍味や焼き魚定食などを食しました。とにかく旨く安く量が多い!大将も愛想がいい!また来たいと思わせる店でした。(サンマ焼を頼んだら巨大なサンマが2尾出てきて、一つしか頼んでないと伝えたら、サンマは今安いから1尾だと悪いので2尾出したと言われました。味も最高でした。)

よってけよってけ!

楽しいお店だったね!
7/23(水) 紋別~旭川

またもや雨に次ぐ雨です。走行距離は約150km。もともと稚内方面を経由して旭川へ向かう予定でしたが雨がひどく青い池にのみ立ち寄ってすぐに旭川へ向かうこととしました。旭川はかなり栄えているようなので町ブラで時間をつぶす作戦です。

雨、雨、雨・・・
宿泊は旭川のホテルパコ(現プレミアホテル-CABIN-旭川)。コスパの良いビジネスホテルながら温泉やサウナを備え立地も良いホテルです。
昼は旭川らーめんを食べました。住宅街の中にあるようなお店でしたがあっさりして美味しかったと記憶しています。
旭川の駅はとても大きく普通に「都会」というイメージでした。らーめん山頭火の本店があったのですがシャッターが閉まっていました。町をぶらぶらしているとまたもや雨。夜ご飯はジンギスカンとビールで一息です。


ジンギスカンはおいしかったけど雨ばかり・・
7/24(木) 旭川~美瑛・富良野~定山渓

行程は約300km。旭川を出て美瑛・富良野方面に向かいます。
雨が少しやんだので昨年同様にファーム富田に寄り、その後定山渓へ移動します。札幌を越えたあたりからまたも雨が降り始めました。トラックが跳ね上げる水でまたもビシャビシャです。

ファーム富田、相変わらずの見事なラベンダー畑です。それ以外に色の違う花が帯のようになった花畑も見事でした。
定山渓のホテル鹿の湯は本当に最高でした。建物もきれいで豪華、温泉も広く豊富な湯量でリラックスできました。係の人もとても親切で夜雨が降っても大丈夫なようにバイクを屋根のある場所へ止めさせていただきました。

定山渓の見事な風景

鹿の湯の温泉は本当に最高です!

僕も入ってみたい!
7/25(金) 定山渓~昭和新山~苫小牧

距離にして約170km。雨に悩まされた北海道もついに最終日。フェリーが苫小牧18:45発のさんふらわあふらののため、制限時間いっぱいまでツーリングです。祈りが通じたのか最終日は雨も上がりました。

洞爺湖を経由して昭和新山へ立ち寄りました。この山は火山活動で隆起したもので昭和に入ってからできた新しい山です。

美しい風景。北海道はこういった景色が本当に多いです。最終日ながらようやく晴れてツーリングらしくなってきました。

最後の最後にようやく晴れました!

よかったね!
そして苫小牧港。大洗へ向かうライダーたちがいっぱいでした。
皆それぞれ北海道でどんな体験をし、どんな想いを抱いたのでしょうか。
雨だらけでうんざりしたのでしょうか、それともそんなものだと諦めたのでしょうか。

7/26(土) フェリー~大洗
帰りの船内では乗船前に調達したカップ麺や酒を適当に口にしながら旅の思い出を語りました。
とにかく話題は雨について。疲れからかベッドに横になるとすぐに寝てしまいました。
大洗には14:00に到着。
到着後は言葉をさほど多くかわすこともなく、日常へと帰っていきます。「必ずリベンジするぞ」そう誓って別れるYとちゅーりーでした。
まとめ
ツーリング日程は2008年7月19日~7月26日の7日間でした。
回ったのは昨年と同様道央~道東中心です。

7/19 都内~大洗: 約170km
7/20 苫小牧~襟裳岬: 約180km
7/21 襟裳岬~帯広~ナイタイ高原~釧路: 約330km
7/22 釧路~美幌峠~サロマ湖~紋別: 約370km
7/23 紋別~旭川: 約150km
7/24 旭川~美瑛・富良野~定山渓: 約300km
7/25 定山渓~昭和新山~苫小牧: 約170km
7/26 大洗~都内: 約170km
本当に雨に苦しめられた旅でした。すっきり晴れたのは最終日の定山渓~フェリー乗り場のみで他は常にレインウェアを着用しているような状態でした。
7月中旬~下旬の北海道は比較的雨が多いようです。この年のツーリングはそれにしても運が悪すぎましたが、万全を期すのであればこのあたりの北海道旅行は避けた方が良いかもしれません。

来年に続く!

雨には要注意!
GLMOW!
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