旅行シーズン到来!!
~試される大地~北海道の大自然を体験!!
こんにちはちゅーりーです。今でこそしょぼくれた中年リーマンですが2007年から2011年まで毎年バイクで1週間北海道をツーリングした過去があります。
最近写真を整理していたら当時の写真がたくさん出てきて、楽しかった思い出がよみがえってきました。
この記事では北海道のツーリングコースや見どころについてご紹介したいと思います。

当時はやんちゃだったね!

笑
北海道バイクツーリングのきっかけ
ちゅーりーは就職後に何か趣味を持ちたいと思いたちました。そこで目を付けたのが二輪免許(バイク)です。アメリカンバイクにまたがるちょっとワルで渋い男になりたい。

人は自分と真逆のものに憧れるといいます。人見知りで気弱でワルとは程遠いちゅーりーは映画「イージーライダー」を見て、そのワイルドさや儚さの虜になっていました。
それから教習所に通い2輪免許を取得したのですが、せっかくのバイクもたまの移動で乗る程度。乗らなすぎでしょっちゅうバッテリーが上がってしまい正直持て余している状況でした。
当時乗っていたバイクはHONDAのシャドウスラッシャー400です。アメリカン特有の車高が低く足付きの良さはそのままに比較的スリムなボディでそれでいて400ccと馬力もあり、とても乗りやすいバイクだったと記憶しています。

洗練されたかっこいいバイクでした

足つきも抜群

転機は元同僚の男性に北海道ツーリングに誘われたことでした。その男性とは派遣社員をやっていた時に1~2年ぐらい一緒に働いていただけなのですが妙に気が合って、転職して職場で会わなくなった後も何度か飲みに行ったりする仲でした。
その時はちょうど現在の職場に転職してしばらくたった頃で、独身で時間もあったこともあり気軽にOKを出したことを覚えています。
2007年 初めての北海道ツーリング
日程は比較的すんなり決まりました、職場で夏休みの予定を上司に伝えます。元同僚(以下Yとします)も北海道ツーリングに行くのは初めてらしく、当時はやっていたニコニコ動画が思い立ったきっかけとのことでした。
「ライダーはみんなピースで返してくれるんだよ!」、「地平線が見えるぐらいのまっすぐな道があるらしい」、「北海道は飯がとにかくうまい」などとまるで見てきたように話すYにちゅーりーの期待も膨らみます。当時一眼レフカメラにも少し凝っていたので北海道の雄大な自然をカメラに収めることができたらなんてすばらしいだろうと考えました。
出発は7月14日!、企画したのが6月の頭ぐらいでしたから1か月程度の準備時間がありました。とはいえ初めての北海道ツーリングなので全く勝手もわかりません。まあ男二人何とかなるだろうぐらいの気持ちで軽く考えていました。当時はスマホもなく地図もツーリングマップル頼みです。
装備は正直これだけです。
- 普通のボストンバック
- レインウェア
- 荷物を後部座席に固定するワイヤー
- 普通のレザースニーカー
- 下着など着替え6日分
- ライダージャケット
- お金・クレジットカード
- ツーリングマップル
- 運転免許

まあ何とかなるだろ・・(ならない)
1日目(7/14) 都内~大洗フェリー乗り場
11時に東雲周辺で待ち合わせをし、大洗にあるフェリー乗り場まで向かうことになりました。
早速の試練。朝からあいにくの雨でさっそく雨がっぱを着込みます。荷物は普通のボストンバックなのでもちろん防水ではありません。苦肉の策としてビニールのごみ袋でくるんで後部座席にワイヤーで括り付けます。


道中も大雨です。千葉ではモノレールから大量に雨水が零れ落ちてきてビシャビシャになってしまいました。この年は高速道路を使わずに大洗まで行ったのですが、前を走るトラックから跳ねる水で靴の中までずぶぬれです。
ようやく大洗のフェリー乗り場についた時は17時を回っていたので大急ぎで乗船手続きをします(出航は18時半)

フェリーの名前はさんふらわあふらの。
しばらく待ったのち指示を受けてスロープからバイクでフェリーに乗り込みます。記憶が曖昧ですが船底のようなところに止めるように言われ、係の人が手早くバイクをロープとフックで床に固定していました。フェリー代はバイク込みで片道約4万円ぐらいでした。

メインロビーにエレベーターで上がります。靴の中がびしゃびしゃなので風呂場に行ってタオルで拭いたりドライヤーで乾かしたりとにかく大変でした。

装備は防水が大事だと強く感じました・・

バイクは雨が降れば濡れる・・
2段ベッドが左右に2つ並んだ薄暗い船室に荷物を置いて、貴重品だけ持って風呂に入ります。フェリーで風呂というなかなか不思議な感覚です。広さもそこそこで眺めもなかなか良いです。離岸してすぐは混むということだったのですぐに入ることにしました。
あちこちフェリー内を見回って、ついに出港時刻です。これから苫小牧までは約18時間の長い道のりです。

夕食はフェリーのレストランのバイキングでとります。1,500円だったかと思いますが、ごく普通のメニューでそこまで印象に残りませんでした。
フェリー内部には売店やフードコート的なスペースがあり、あちこちに椅子も設置されていますがとにかく場所取り重要と感じました。眺めの良い場所はすぐ取られてしまうので、早めに確保しましょう。
北海道限定のサッポロクラシックが売店に売っていたので早速購入して飲んでみます。運転疲れや夏休みの高揚感からかとにかく旨い!。

疲れもあって船底のような真っ暗なベッドで、北海道を夢見ながらすぐに眠りにつきます。大きな船なのでそこまで揺れず心配だった船酔いも全くありませんでした。自宅以外でなかなか眠れないちゅーりーも不思議とぐっすり眠ることができました。
2日目(7/15) 苫小牧港13:30着~留萌のビジネスホテル
朝目覚めてようやく海の上であることに気が付きます。到着は13時過ぎ、朝8時なのでまだまだかかります。海の上なので当然携帯の電波もつながらず。やることがないのでいろいろとフェリー内を探索します。


もし次回来るとしたら本やゲーム機など時間をつぶす道具を持ってきたほうがよさそうです。
昼ご飯は適当に売店で済ませ、ようやく13時を過ぎたころ甲板が騒がしくなります。
ようやく苫小牧港に入港する様子、本当に長い船旅でした。

準備をして下船アナウンスを待ちます。徒歩が先、車が次でバイクは最後です。
バイクに取り付けられていたロープやフックは取り外されており、すぐに出発できる状態です。
スロープから順番に下船して、ついに北海道上陸!!
まず感じたのが道がとにかく広いこと!車がかなりスピードを出すこと!

苫小牧港を出て一路留萌へ。約180kmの道のりを北上します。

北海道ですが都市部を離れるとほとんど信号がありません、1時間で約70km程度進むことができます。そういえば札幌周辺を離れ草原のようなところを走っているとき、目が猛烈にかゆくなりました。運よく近くに薬局を見つけ目薬を差したら赤みも引いて事なきを得ました。
留萌についた時にはすでに19時を回っていました。予約していた格安ビジネスホテルにチェックインです。何の特徴もないホテルでしたが、エアコンがないことにびっくりしました。確かに上陸してから関東のような蒸し暑さはなく快適で過ごしやすいです。
夜は留萌の街に繰り出して食事をすることにしましたが、閑散として人っ子一人いません。にぎやかな街とはいいがたいです。運よくお寿司屋さんを見つけて入ります。

これが大当たり。閑散とした街に似つかずのにぎやかな店内、リーズナブルな値段で極上の寿司に舌鼓を打ちます。北海道は寿司が有名と聞きましたがここまで新鮮でうまいとはびっくり。


ネタが大きい!

おいしそう!
ホテルに戻り明日に備えて寝ることにします。北海道上陸1日目は移動と寿司で終わりです。
3日目(7/16) 留萌~稚内~紋別
朝目覚めるとあいにくの曇り空。本日は北へ向かい目的地の一つであるオロロンラインと宗谷岬を目指します。稚内までは約190km、3~4時間の道のりです。
当時はスマホもなくツーリングマップル(地図)と道路標識が頼りです。迷いながらもトラック運転手の人に道を聞いたりして無事にオロロンラインに入ることができました。

海岸沿いの道でとにかく真っすぐです。左手に海、右手に草原というまるでメルヘンの世界をバイクで駆け抜けていきます。幸運なことに天気も好転し、太陽が顔を出します。風が気持ちいいです。
他のツーリングライダーの人とすれ違います。すれ違いざまにピースをすると・・・・返してくれました!感動の嵐です。
しばらく行くと名所であるオトンルイ風力発電所が見えてきました。ここは巨大な風力発電の風車が丘に何基も連なっており、圧巻の風景です。

非日常感がたまらない・・


日本最北端の宗谷岬はテレビで見たことがある標識の前で写真撮影します。特に何かあるわけではなく、そこまで印象に残る場所ではありませんでした。

稚内駅まで移動してウニ丼のお店へ。正直ここはイマイチだったので紹介するのはやめておきます。
そこから一路紋別を目指して出発。宿泊は紋別プリンスホテル、略して紋プリです。そうそう、ちゅーりーはキャンパーではないので宿泊は基本屋内です。

紋プリのお風呂は露天風呂でお肌がツルツルに。夜はあちこち見回って何となく入った勘寿司というお店。2日連続のお寿司という贅沢です。この店はとにかくイカ刺しが絶品!口でとろけるイカ刺しは初めて食べました。また、サービスで出してもらった茹でた北海シマエビの甘さはほっぺたが落ちるとはまさにこのこと。エビ味噌も濃厚で甘く最高でした。

4日目(7/17) 紋別~摩周湖~ウトロ
紋別はこじんまりとしていましたがのんびりとした雰囲気がとても良く印象に残りました。
朝早く出発してサロマ湖を目指します、天気も気温もちょうど良くて走っていて本当に気持ちがいいです。途中のどかな丘を見つけ写真を撮ります。北海道は本当にこんな風景ばかりです。



そして、美幌峠へ。屈斜路湖を見下ろす絶景に言葉を失います。
初めて見たあの絶景を忘れることはないでしょう。
雄大な自然の前に自分のちっぽけさを思い知った気がします。



美幌峠の美しさ、生涯忘れない・・

雄大な自然を感じるね
そのあとは摩周湖へ、7月中旬とはいえかなり寒くホット缶コーヒーを購入。
実は写真は裏摩周という通なスポットです。興味のある方は調べてみてください。

近くにある神の子池へ。
今でこそ舗装されて観光バスも通っていますが、2007年当時は山の中に砂利道を通って行く必要がありました。池を囲う柵もなく、近くまで歩いていくこともできました。
コバルトブルーの水面に吸い込まれそうです。火山の成分が流れ込んで青く見えるとのこと。



神の子池と呼ばれるのも頷けます

神秘的だね!

オシンコシンの滝では間近に山の壁面を流れる滝を体験することができ、ふもとでは猫と戯れることができました。
充実した一日の興奮も冷めやらず知床近くの温泉宿に宿泊。夕食はホテルから見えた明かりを頼りに近くの小さな居酒屋で済ませました。
5日目(7/18) ウトロ~知床~帯広
次の日も天気は最高。
朝早く起きて知床横断道路に向かいます。
今回の旅の2つ目の目玉です。

絶景に次ぐ絶景。夏の緑の中緩やかな道をバイクで疾走。雄大な羅臼岳に圧倒されます。
ほとんど車も走っておらず、知床の自然を独り占めした気分になります。

知床峠では雲海を見ることができました。
飛行機を除いて、生まれて初めて見る雲海です。

地球が丸く見えるという開陽台に向かいます。天気はずーっと晴れのまま。そういえば北海道上陸から一度も雨に降られていません。大洗までの道のりがうそのようです。





どこまでもまっすぐな道・・
阿寒湖を経由して帯広へ。アイヌの土産物屋が並ぶカムイコタンにも立ち寄りました。
ここではまりものキャラクターが有名です。


宿泊は帯広のビジホ(ホテルパコ)ヘ。到着時は18時を回っており、残念ながら予定していた六花亭本店にはいくことができませんでした。
食事は街中で見かけたジンギスカンを食べたはずです。
6日目(7/19) 帯広~札幌
旅も終盤です。

ラベンダーは7月中が見ごろ。ファーム富田に立ち寄りラベンダーソフトを食べてラベンダー畑を堪能しました。ラベンダーオイルをお土産に購入します。
人気の観光地のため結構混んでいましたが一面の紫とラベンダーの香りに癒されます。
見どころはとにかく広い敷地と見事な花畑です、北海道らしい様々な色が虹のように連なった花畑を見ることができます。


宿泊は札幌のビジホ。アーケード街をぶらぶらしてラーメンを食べたりしました。
路面電車ですすきのへ繰り出したり、札幌の夜は賑やかでとても楽しめると思います。

札幌の街もかなり活気がありました

時計台は・・
7日目(7/20) 札幌~苫小牧港~最終日(7/21) 大洗港
じゃがぽっくるはフェリー乗り場を狙え!

今ではそこまで手に入れるのも難しくなくなった北海道土産のじゃがぽっくるですが、当時は本当に品薄で入荷すると30分程度でなくなってしまうほどでした。札幌の商店街で手に入れるつもりでしたがタッチの差で手に入らず・・
がっかりしながら札幌からフェリー乗り場に向かい、何の気なしにフェリー乗り場の売店に寄ったら山積みのじゃがぽっくるが・・・。あるところにはあるものです。なんとかゲットできました!!

じゃがポックルゲット!
そしてまたも18時間かけて大洗へ。
フェリーでは撮った写真を見せ合いっこて思い出を語ったり、乗船前にコンビニで買ったビールやおつまみを堪能したりしてのんびり過ごしました。
その後・・
かなり昔のことで詳しくは覚えていませんが、友人Yとともに楽しすぎて終始浮かれっぱなしだったと記憶しています。必ずまた北海道に帰ってくることを誓い帰路につきました。そしてそこから5年連続の夏の北海道ツーリングが始まることに。
ちゅーりーは結婚してバイクに乗らなくなってしまい、友人YとはLINEでたまに連絡を取る程度となりましたが、10年以上たった今でも楽しかった思い出は色あせないままです。
皆様にも今後たくさんの楽しい旅の思い出ができることをお祈りしております。

思い出に胸が熱くなります

大切な思い出だね
今回のツーリングコース・日程
ツーリング日程は2007年7月14日~7月21日の7日間
まわったのは主に道北、道東が中心です。

・7/14 都内~大洗: 約170km
・7/15 苫小牧~留萌: 約200km
・7/16 留萌~稚内~紋別: 約180km + 約200km
・7/17 紋別~ウトロ: 約200km
・7/18 ウトロ~知床~帯広: 約210km
・7/19 帯広~富良野~札幌: 約120km + 約110km
・7/20 札幌~苫小牧:約70km
・7/21 大洗~都内: 約170km
ちゅーりーの夏の北海道お役立ち情報
- 旅行する時期: 5年間夏に北海道ツーリングをしましたが7月は比較的雨が多いです。また9月はバイクで走るには肌寒いぐらい。一番旅行に適した気候は8月の前半でお盆に入る前ぐらいでしょうか。
また7月8月でも標高が高い場所や湖の近くなど気温がぐっと低くなるところ(峠、湖など)があるので、空気を通さない温かいジャケットは1枚持っておきましょう。
ラベンダーの季節は7月で終わってしまいますが、8月はひまわりの季節なので走っていると広大なひまわり畑に出くわすこともあるでしょう。 - 費用: フェリー代は片道で約4万円(バイク込み)。バイク運搬だけだと約15,000円、後は船室によって値段が変わってきます。
大部屋や豪華なスイートルームまで様々ですが、長時間乗ることになるので少し奮発してくつろげる部屋を選ぶのが無難です。
ホテルは早めに(数か月前)予約をしておきましょう。夏の北海道、ビジネスホテルでも意外とすぐに埋まってしまいます。 - 移動距離: 北海道は83,450 km²と国土の20%以上を占めており、その広さは東京都の39.6倍です。北海道は大きく道北、道東、道南、道央のように4つのエリアにわけられ観光名所もそれぞれに点在しています。
そのため、どうしても旅行日程の中でエリア間をまたぐ「移動日」が生じ、1日で200km以上の距離を移動することになります。感覚的には一度の旅行で2つのエリアを回るぐらいのほうが余裕をもって日程を組めると思います。
最後に1つ長時間のバイクツーリングをするうえで便利な商品を紹介します。
・北海道はとにかく広いため100km、200kmの移動はざらにあります。当然バイクのアクセルも
長時間握りっぱなしのため手や指がしびれて痛くなることも。
以下の商品は簡単に取り付けられ、アクセルを手首の圧力だけで固定できるグリップアシストです。
これがあるだけで長時間のバイク移動も格段に楽になるため超オススメです!!

手がつることもなくなります

次の年に続く!
GLMOW!!
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